「絶景の富士見台高原トレッキング」 その２

行程

主な目的地　富士見台高原、ヘブンスそのはら 日程　2020年9月21日 メンバー　Zaucat, Yoshicat 登 山 記 　09:30　駐車場からロープウェイで山上へ 　10:20　ヘブンスそのはら展望台 　11:00　パノラマコース 　11:22　千両山 　11:58　神坂峠、萬岳荘 そ の １ 　12:05　高原漫歩・神坂小屋へ 　12:55　富士見台（山伏山）1,739m 　13:56　萬岳荘 休憩25分 　14:35　神坂峠遺跡 　15:30　ヘブンスそのはら展望台 帰着 　16:13　駐車場 着 そ の ２

「絶景の富士見台高原トレッキング」 その２ 写真集

念願の富士見台高原トレッキングです。ヘブンスそのはらスキー場展望台から出発。往路はパノラマコース、千両山を経由して神坂峠へ。萬岳荘で小休止ののち、展望抜群の笹原トレッキングコースを一路、富士見台へ。下山は神坂峠から展望台まで林道を歩きます。

＜登山開始＞

萬岳荘の前でしばしおやつ休憩ののち、富士見台に向けて出発です。ピークの山伏山を目指します。パンフレットなどで見た広大な笹原に期待で胸が高鳴ります。

萬岳荘から少し登ったところ、神坂山が見えました。萬岳荘と神坂山はこんなに近いのか。

低木帯から笹原に入ってきました。

笹原です！ 天空の散歩道！

「広い空、雲の海、駆け抜ける風。稜線がいくつも重なり、登山道は遥かうねりゆく。」パンフレットには様々に描写されています。

このあたりの標高は1,600mほど。普通だと樹林で覆われているのですが、ここは特異な地形、森林限界はなんと1,400mです。正面の小高い丘は神坂山（1,684m）、下に見える萬岳荘。

富士見台の山頂手前から神坂山までの稜線にはトレッキングルートがあるので、次回挑戦します。

望岳荘から富士見台への行程の中ほどに道幅の広いところがありました。皆さんここで小休止、そして撮影タイム。

富士見台（山伏山）の山頂まであと600m。

気持ち良い「登り」を続けます。

神坂山への稜線を歩くハイカー。望遠で撮影。

神坂山。望遠で。

振り返って撮影。左に伸びるトラバース道は「古代東山道」だと思われます。

＜神坂小屋＞

望岳荘を出発して30分ほどのところに「神坂小屋」があります。標高1,690mにある無人の山小屋であり、避難小屋あるいは休憩所として利用できます。水洗トイレありの建物とトイレ無しの建物、２棟あります。

山頂は目と鼻の先。

山頂手前の露岩は「ケルン」と名付けられています。下山時には登ろう。

＜富士見台（山伏山）＞

富士見台高原の最高地点（標高1,739m）に到着しました。以前ここは山伏山と呼ばれていました。

山頂はちょっとした広場になっています。多くのハイカーが360度の眺望を楽しんでいました。「ヘブンスそのはら展望台」を出発して2時間30分（途中の休憩時間を含む）ほどかかりました。萬岳荘からは50分ほど。

＜山頂からの展望＞

登ってきたルートを振り返りました。遮るもののない絶景ルートです。

神石山！

西を見下ろすと中津川の街並み。

北側は中央アルプスのはず。雲に覆われて見えません。

東側の南アルプスも、この時間、すべて雲に覆われました。

記念撮影して、さぁ、下山！

＜萬岳荘へ下りる＞

急に空が暗くなってきたので、急いで下山します。でも「ケルン」の上で記念撮影しなくっちゃ。

そこかしこに咲いていた白い花。何かな？

「ケルン」の上で「やったぁ！」のポーズ。ほとんど高さのない岩ですが、それでも立ち上がるときはビビりました。歳ですかね。右うしろは富士見台の山頂。

恵那山のガスが晴れて姿を表しました。

足元を見ると、きつねのしっぽのような草？　コケ？

紅葉、かな？

＜萬岳荘で休憩の後、下山＞

笹原の下山はさっさと、30分ほどで萬岳荘に。２階のデッキで休憩タイム。「富士見台高原バッジ」は奥正面の売店で購入しました。

それほど疲れていませんでしたのでトイレを済ませて早々に下山開始。連絡バスに乗車するため並ぶ行列を横目に望岳荘をあとにします。

「ヘブンスそのはら展望台まで3.1kmか。」と、それほどこの数値の重さに気づかず車道を歩き始めます。そして（あとで考えれば余計なことでしたが）途中にあった「神坂峠遺跡」に寄り道し、貴重な下山時間を浪費します。

＜神坂峠遺跡＞

神坂峠の少し手前に「神坂峠遺跡」の標識がありました。少し山側に入ったところに遺跡があります。
古代、伊那谷と木曽谷をつなぐ山越えの主要道が「東山道」、神坂峠はその最大の難所です。旅の安全を祈願して祭祀行われたらしく、勾玉（まがたま）や石製模造品・土師器類・須恵器などが峠から多数出土しました。なお、遺跡といっても現在は石柱が一本立っているだけ（泣）。

遺跡の周囲は紫のお花畑。トリカブトでした！

＜林道を下山＞

神坂峠にあった「帰りはパノラマコースではなく車道をお帰りください」の立て札。云われなくても車道を帰ります。舗装路だから路面を気にせずひたすら歩けば良い。

登り道ですね。疲れるなぁ。

下山のはずが、延々と登り坂が続きます（汗と涙）。
よく考えてみると、神坂峠の標高は1,569m、
そしてヘブンス展望台の標高は1,602m。
当然、登りでした。

＜ヘブンスそのはら展望台 帰着＞

結局3ｋｍのほとんどは登り坂。
行程最後の登りはこたえます。
途中、連絡バス２便（14時45分発、15時15分発）に追い越されました。トホホ、ですね。
展望台に到着したのは「展望リフト」の運行が終了する15時ちょうど。
リフト乗り場を眺めると２組の観光客が乗ろうとしています。
しめた、まだ動いている！

下山のロープウェイの最終時間は16時ですので、展望リフトを降りて、次のペアリフトに急ぎます。
センターハウスでの食事休憩も水疱と化し、お花畑をゆっくり眺める時間もありませんでした。
ペアリフトを降りてロープウェイ山麓駅に到着したのは16時５分前でした。ぎりぎりの綱渡り。

教訓＞「ヘブンスそのはら展望台」と「萬岳荘」間の連絡バスは利用すべし。仮に往路は歩いたとしても、帰路は必ずバスに乗るべし。浮いた時間は「ヘブンスそのはら」散策に充てるべし。