北アルプス
「西穂独標からピラミッドピークまで」
その１

行程 - Itinerary

登頂メンバー　Hide 5月24日 　12:30　新穂高ロープウェイ 　13:30　ロープウェイ終点「西穂高口駅」（2,156ｍ）を出発 　14:35　西穂山荘 着（2,367m）、宿泊 5月25日 　06:50　西穂山荘を出発 　07:05　西穂丸山（2,452m、休憩8分） 　07:40　西穂独標（2,701m、休憩30分） 　08:25　ピラミッドピーク（2,740m、休憩20分） 　09:45　西穂山荘 着

西穂山荘に前泊する一泊2日コースで西穂高岳ピラミッドピークに登頂しましたのでレポートします。一日目、新穂高温泉までは直行バスを利用、そこから西穂山荘へ。二日目に独標を経由してピークを登頂します。（ひで君レポート）

初日「西穂山荘へ」

高速直行バスで昼前に新穂高温泉に到着しました。まず第1ロープウェイで「鍋平高原駅」まで登ります。高低差は188ｍ、所要時間は4分です。

引き続き第2ロープウェイへ乗り継ぎます。乗り場の「しらかば平駅」。こちらは高低差845mです。所要時間はたったの7分です。

第2ロープウェイの車中から西穂を眺望します。左に西穂高岳主峰がそびえます。西穂は穂高連峰において標高3,000mに届きませんが、岩場の傾斜がきつく、上級者向けの難コース。今回は主峰に登りません。右に向かってローカルピークが並び、主峰を１番として順に番号が付けられています。その8番目（８峰）が明日の目的地「ピラミッドピーク」、途中で通過する「独標」は11峰です。右端に「西穂山荘」が見えています。

まもなく終点の「西穂高口駅」に着きます。駅舎の屋上展望台からの眺めは良いのですが、パスしてひとまず西穂山荘に向けてスタートです。

山荘までは概ね樹林帯、残雪のコースです。無雪期と残雪期とではルートが異なります。雪が残っている間は冬季のルートとなります。

西穂山荘が近づくにつれ傾斜が急になっていきます。アイゼンは必須ですね。なお登山道には随所に「冬季登山道」を示す赤い案内板が取り付けられていて迷うことはありません。

スタートして約1時間少しで山荘に到着しました。休日はごった返すのだそうですが、今日は平日で人はまばら、静かです。遠くに見えている山は乗鞍岳です。

「西穂山荘」にて

宿泊した西穂山荘を詳しくご紹介します。こちらは2,300ｍを超える山岳地にあり冬季は雪に閉ざされるにもかかわらず通年営業です。新穂高ロープウェイを使えば1時間半、上高地からだと3時間ほどでアクセスできます。右の建物は本館、左は別館。

別館の入り口です。１階にはレストハウスと売店があり宿泊者以外も利用できます。名物は「こだわりの西穂らーめん」￥900。うどんやカレーの軽食のほか、各種飲み物のメニューがあります。

本館玄関を入るとフロントです。宿泊者はこちらで受付を。そして正面が宿泊者用の食堂。建物の周囲にテント場がありましたが、テントを設営する人もこちらで申し込みます。屋外には真新しいバイオトイレがありました。

フロントから玄関を見ました。乾燥室と更衣室が備わっています。右の下足棚を見ると靴は一足のみ。今晩の宿泊者はひとり？

客室はこんな感じ。なお携帯電話の電波OK、充電OKでした。

窓から正面に霞沢岳（2,646m）と六百山（稜線つながりの左の低い山、2,449m）が見えました。

本館の食堂「仙人の間」は広い。なお本日は宿泊者も少なく別館のレストハウスでの食事となりました。

夕食です。平均的な山小屋の食事でしょうか。

翌朝、ご来光を、と思ったのですが、この既設の日の出は明神岳の方角からだそうで、ご来光は見えませんでした。写真はモルゲンロートの乗鞍岳と焼岳。5時17分です。

モルゲンロートの笠ヶ岳。5時20分。

6時から朝食です。シンプルでした。さて、身支度を整えていよいよピラミッドピークを目指して登山開始します。7時前に出発です。今日も天気は五月晴れの快晴！ 雲ひとつありません。