「尾瀬ヶ原と燧ヶ岳 登山記」

2019年8月17日 撮影
Ozegahara and Mt. Hiuchigatake
in Gunma Pref. JAPAN - Aug.17 2019
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尾瀬ヶ原(おぜがはら)は日本を代表する高原湿原。燧ヶ岳(ひうちがたけ、標高2,356m)は至仏山とともに尾瀬を代表する山。東北の最高峰、百名山の一つ。

行程 - Itinerary

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 登頂メンバー Hide君、友人
8月17日
 06:40 鳩待峠を出発
 07:35 山の鼻 → 尾瀬ヶ原 縦断
 09:30 見晴(下田代十字路)着 休憩30分
 13:00 燧ヶ岳(標高 2,356m) 休憩30分
 15:40 第二長蔵小屋 着 宿泊


燧ヶ岳は、尾瀬ヶ原の正面にそびえるシンボル的な山。東北地方の最高峰です。登山ルートには小屋などまったくありませんので一日で登り終える必要がありヘビーなコースです。(ひで君レポート、zaucats代筆)


「鳩待峠から山の鼻へ」

未明に自宅を出発、関越自動車道経由で戸倉駐車場まで。鳩待峠にはバスを利用しました。シーズン中は鳩待峠に一般車は入ることはできませんので。今回は峠から「山の鼻」まで下り、次に「尾瀬ヶ原」を抜けて「燧ヶ岳」のふもとに入り、その後、燧ヶ岳の山頂を目指す予定です。

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山の鼻までの道は歩きやすい木道が敷かれています。コースを迷うこともないし、トレッカーが脇道に入って植物を荒らすことも防止できるし、一挙両得ですね。

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1時間弱で「山の鼻」に到着しました。今春、至仏山に登ったときは、ここが登山口、4月末でしたが銀世界でした。(参考: 「春の尾瀬ヶ原と至仏山」

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「尾瀬ヶ原を行く」

燧ヶ岳を正面に眺めながら、一路、登山口のある「見晴」を目指して尾瀬ヶ原を縦断します。遠くかすんで見える山が燧ヶ岳です。

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歩いただけ燧ヶ岳は大きくなります。4月末にここを歩いたときは一面残雪で真っ白だったのですが。

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池塘もあちこちに現れます。ミズバショウの花は6月まで。もう終わっています。

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振り返ると「至仏山」。西向きの撮影は逆光ではないので、クリアに写せます。

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池に写った逆さ燧ヶ岳。

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燧ヶ岳のふもと「見晴(みはらし)」の山小屋が見えてきました。見晴地区には6軒の山小屋が集まっています。また「下田代十字路」とも呼ばれ、西に尾瀬ヶ原、東に燧ヶ岳、南東に尾瀬沼、北に渋沢温泉、南に富士見峠、多くの登山路の分岐点です。

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見晴の「第二長蔵小屋」に到着。今夜の宿泊はこちらです。大きな荷物はここに預け、身軽になって燧ヶ岳に向けて出発です。

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「燧ヶ岳」に登る

「見晴」で小休止のあと燧ヶ岳を目指しスタートしたのが10時。「見晴」は標高1,400m、ここから2,356mの燧ケ岳まで標高差1,000mの厳しい上りです。それに加え、情報によりますとぬかるみの多い歩きにくい道だそうです。

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尾瀬沼への分岐点です。燧ケ岳へ向かう「見晴新道」に入ります。ここから頂上までは歩行距離で3.5km、標高差850m! なお、道標の下の方には「クマ目撃情報」(!!)が貼られていました。出くわさないように祈るのみ。

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2時間登ってもまだ樹林帯。登山路も歩き易いとは言えません。雨のあとは大変だろうなぁ。出発してからここまで、写真を撮る気がまったくおこらない登山道です。

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3時間弱でやっと燧ヶ岳山頂に到着。燧ヶ岳には5つのピークがあって、ここはそのうち最も標高の高い「柴安煤iしばやすくら)」標高2,356mです。日本のここから北には、これ以上に高い山は存在しません。

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山頂で休憩していると、何かが頭にあたって落ちました。よく見るとカミキリムシ! 高山に棲む「シラフヒゲナガカミキリ」という種類です。初めて見ました。針葉樹をかじる虫です。

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山頂から見下ろせば眼下の雲の合間に尾瀬沼です。

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その右には尾瀬ヶ原、その向こうに至仏山。今日は雲が多く湧いて、山頂から遠くの山は望めませんでした。また途中で出会った登山者は下山中の数組のみ。登っているのは我々パーティーのみのようでした。この季節の登りは厳しい山のようですね。

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頂上で30分ほど休憩し下山開始。今夜の宿の見晴にある「第二長蔵小屋」まで下りは2時間と少しでした。今日は鳩待峠から歩いていますので、総歩行時間は7時間、疲れました! 第二長蔵小屋は見晴地区では最も小さな山小屋で、ブナの原生林に囲まれています。小屋でのんびり過ごし、疲れを癒やしました。

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