以前は東福寺の方丈庭園という名称で記載してきましたが、2014年に「国指定名勝」に指定され、その際の名称が「東福寺本坊庭園」となりましたので、今後はこの名前で記載していきたいと思います。
蓬莱神仙思想を表現した重森三玲の作庭による「南庭」です。いつも東福寺は遅い時間の訪問が多かったのですが、久々の午前中。でも天候はすぐれませんでした。写真すべてにわたってどんより暗い。ご容赦ください。
逆の方角から。濡れ縁に座って左が蓬莱石組み、そして右には苔であらわした京都五山の築山があります。
「西庭」です。大きな市松模様が特徴、「井田の庭」と名付けられています。
この市松模様は北庭のそれとともに本坊庭園を特徴づけるもののひとつです。
3月中旬の撮影ですから芽吹く前。通天橋も暗いですね。渡る人はほとんどいません。新緑の4月後半になればいっきに観光客が増えることでしょう。
通天橋はやはり秋の紅葉の季節がいいですね。
「北庭」です。方丈庭園の中でもとくに著名な市松模様の庭園です。向かって左は密に、右に向かうにしたがって次第に疎になっていく、という構成です。重森三玲の美的センスがいかんなく発揮されています.
左から7列目までは完全な市松模様、8列目から徐々にマス目が抜けていきます。この庭が作庭された当初は、マス目がまばらになる辺りから右側は苔ではなく白川砂が敷き詰められていたそうです。今は全体をコケで覆っていますが。
北庭の右奥には石像が配置されています。
「東庭」です。石柱の配置し「水に浮かぶ北斗七星」。これらの石はなんと、東司(トイレ)の解体修理を行った際に出た礎石の廃材だそうです。
Ads by Google
|
関連コンテンツ