「葵祭」賀茂川にて見学

撮影 2015年5月15日
AOI MATSURI FEATIVAL, Kyoto - May 15 2015
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「葵祭」(あおいまつり)は正式名称が賀茂祭、上賀茂神社と下鴨神社の祭りで平安時代から続く伝統行事。5月15日、平安装束を身にまとった行列が京都御所を出発し、下鴨神社を経由し上賀茂神社に至る。京都三大祭りの一つ。

葵祭の起源は567年、荒れた天候によって作物の生育が悪く、欽明天皇の命により上賀茂神社で駆競(かけくらべ)を行ったところ五穀豊穣となった、というのが始まりだそうです。平安時代に入って国家的行事となり、源氏物語には見物のための場所取りの争いが書かれています。1200年以上の歴史を刻む伝統の行事なのです。

葵祭を見学する好適地はどこでしょうか。いろんな考えがあるでしょうが、今回は賀茂川の土手を選びました。道路沿いのグリーンをバックに撮影できるからです。「青い」祭りですから。

葵祭の行列を先導するのは「京都府警・平安騎馬隊」です。府警の男女各一名が大役を担います。

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行列のすべてを写真でご紹介できませんが、写真映りの良い装束を中心に。本列の先頭は「乗尻」(のりじり)、計6騎、上賀茂神社で行なわれる競べ馬の騎手が乗り手です。

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続いて「検非違使志」(けびいしのさかん)、「検非違使尉」(けびいしのじょう)と騎馬が続きます。

次の写真は「山城使」(やましろつかい)です。

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山城使が下鴨神社、上賀茂神社へ赴くにあたり、多くの従者をしたがえ、それぞれが山城使の所持品を手に持って運びます。

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右は「御幣櫃」(ごへいびつ)、上賀茂、下鴨神社にお供えする御幣物を白木の唐櫃で運びます。

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藤の花で飾られた「牛車」(ぎっしゃ)。車を引く牛は2頭。1頭は替え牛といい、牛車の後ろに繋がれています。途中で交代。またお付の人もかなり大勢、それもそのはず牛車には天皇の使い、勅使が乗っています。

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本列の最後は「風流傘」(ふうりゅうかさ)。様々な花で飾られていてかなり思いと思いますが、一人で運びます。

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本列に続いて「斎王代列」あるいは「女人列」。先頭は、花で飾られた傘の下に一人づつ、高級女官の命婦(みょうぶ)と食事担当の女嬬(にょじゅ)です。

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行列の主役「斎王代」(さいおうだい)。2015年は左京区出身の航空会社客室乗務員の白井優佐さんが務めています。身に着けている十二単は重さ30kgもあるそうですよ。斎王代が乗っているのは腰輿、「およよ」と読みます。

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女人列の見どころは、その艶やかな衣装。芸術品ですね。たいへん高額な装束ですよ。

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「駒女」(むなのりおんな)。斎王付きの巫女(みかんこ)です。

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「蔵人所陪従」(くろうどどころべいしゅう)。蔵人所で雅楽を演奏する文官です。

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最後尾は斎王代が乗る牛車。ここまで総勢500名以上、壮大な時代絵巻でした。

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見物のみなさん、行列が通りすぎたあと、上賀茂神社に向かって民族大移動です。このあと上賀茂神社の境内において「社頭の儀」が行なわれるのです。

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