祇園祭「屏風祭」(1)

撮影 2012年7月14日
Byobu Matsuri, Gion Festival, Kyoto - July 14, 2012
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 祇園祭(ぎおんまつり)。八坂神社の祭り、7月1日から1ヶ月かけて行われる。京都三大祭りのひとつ、あるいは日本三大祭りのひとつ。
 屏風祭は、宵山の期間中{14日-16日)、山鉾町の旧家・老舗に所蔵する屏風を始めとする美術品を、道路に面した格子から見える所に飾り、宵山の通行人に公開するもの。

2012年の屏風祭をご紹介します。14日当日公開してあったところを可能な限り回りましたが、あいにく14日はまだ公開していないところもありました。

藤井絞(新町通六角下ル)

北観音山の会所近くの「藤井絞」

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大きな山の模型が壮観です。

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奥の方ではお客様の接待が行われていました。まさに町家、うなぎの寝床ですね。

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音頭取りの服装からして江戸時代以前の製作のようです。

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奥に飾られた屏風、壬生狂言の後家の衣装のように見えますが。

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京都生活工藝館・吉田家・無名舎(新町通六角下ル)
インド更紗交流特別展

日印国交樹立60周年を記念して開催されていました。16世紀、日本の障屏画はインドを経由してヨーロッパにもたらされましたが、その過程で、そのデザインをモチーフにしたインド更紗が制作されました。

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狩野派による山水画のデザインを使用して壁掛けやベッドカバーとして制作されたものが東インド会社を経由して日本にもたらされました。デザインの逆輸入ですね。下に敷かれているものはインドから拝借したローケツ染めの大更紗布。18世紀初頭、インド・コロマンデル海岸地方での製作。(インドTAPIコレクション、インド政府重要美術品指定。)

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右側に架けられているのは南観音山の旧前懸。18世紀前半のインド製。写真では暗くてよくわかりませんが、上3分の1が色鮮やか、下側は褪せています。理由は、上側を折りたたんで前懸にしていたためだそうです。

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こちらは北観音山の旧後懸。「八ツ星メダリオンインド絨毯」です。17世紀末の製作。

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野田家(新町通六角下ル)

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左は源平合戦図屏風の「屋島の戦い」

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右は源平合戦図屏風の「鵯越の坂落し」

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奥井商店(新町通六角下ル)

ここには八幡山保存会が所有する「光琳百花図屏風」が展示されていました。

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が、ガラスに反射してしまいよく見えません。失敗写真です。

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紫織庵(新町通六角上ル)

紫織庵の見学は有料です。以前に見たことがあるので今回は入場しませんでした。

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洛中洛外図屏風などが展示されていますが、これらは屏風祭以外の期間も展示されています。(撮影はできません)

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