甲斐駒ケ岳(かいこまがたけ)は、南アルプスの北端に位置する独立峰で、標高は2,967m。古くより信仰の対象となっており、神社の祠が点在する。黒戸尾根登山道は日本三大急登に数えられるハードなコース。日本百名山に選定されている。 |
行程
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「黒戸尾根から甲斐駒ケ岳へ」写真集 その1
これまで遠くからその威容を眺めるだけだった憧れの甲斐駒ケ岳、はじめての挑戦です。それも難コースの黒戸尾根から。未明に竹宇登山口を出発し七丈小屋まで。翌日、山頂を目指す予定で登山開始します。(ヒデ君レポートです。Zaucats代筆。)
<ふもと>
早朝の5時半前、雲ひとつない快晴です! 正面に目指す甲斐駒ケ岳、右に先週登った日向山を仰ぎながら駐車場へ車を走らせます。
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「竹宇登山口」の駐車場に到着。先週はほぼ満車でしたが今日は余裕で停車できました。休日とウィークデーの違いですね。今日は登山者も少なそう。
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2週続けての同じの登山口です。今日向かう先は念願の甲斐駒ケ岳、長い長いトレイルのスタートです。5時40分、登山開始。
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少し歩くと「甲斐駒ケ岳神社」の社殿が現れます。登山の安全を祈願しました。なお、駒ケ岳はいにしえより山岳信仰の山、この神社は約270年前に「駒ケ岳講」の信者によって建立されたものです。
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なお、駒ケ岳神社は名水で名高い「白州・尾白川」渓谷のほとりに鎮座します。
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<登山開始>
この橋を渡って登山開始!
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甲斐駒ケ岳に登るルートはいくつかありますが、今回の黒戸尾根ルートはアプローチが長く、もっともヘビーなコースです。(なお、今年はコロナの影響により、比較的楽に登れる北沢峠ルートは閉鎖されていました。)
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このようになだらかな歩きやすい道と、段差のある道が交互に繰り返します。先は長いのでひたすら歩きます。
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6時を回ったところで、やっと朝日がさしてきました。
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山岳信仰の山ということで、祠や石碑は登山道のそこかしこに見ることができます。
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登山開始から1時間20分、周りの景色に変化がありません。
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空は雲ひとつない快晴、朝日のあたる稜線が見えます。すばらしい眺めが期待できそう。
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登山開始から1時間40分、竹宇登山道と横手登山道の合流点です。なんと「甲斐駒ケ岳まで7時間」。。。
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次第に勾配が増してきました。しかし、空気は清々しい!
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勾配の緩やかな尾根道は本当に気持ちが良い!
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こんなのもありました。
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登山開始から2時間40分、樹林帯の登りが続きます。
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<刃渡り>
登山開始から3時間、ついに景色に変化が現れました。有名な「刃渡り」です。
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左右が切れ落ちた露岩の稜線、スリル満点です。
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以前は刃渡りも樹林で覆われていたそうですが、台風によって木がなぎ倒されたため岩が露出したのだそうです。(NHKの番組「日本百名山 甲斐駒ケ岳」で紹介されていました。)
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刃渡りを過ぎても、しばらく狭い尾根道が続きます。地図の等高線を見ると、左右ともに目がつまっているので切り立っています。
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険しい尾根道。
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はしごが現れました!
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<刀利天狗>
はしごを登ったところに「刀利天狗」あるいは「刀利天宮」。登山開始から3時間15分のところ。標高は2,000mを超えました。
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黒戸山の西側を巻く道に入りました。このあたりキノコがたくさん。
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道すがら出会ったキノコたちを2枚の写真に集成しました。この中で気になるのは1枚目左下。これはかの有名な「ベニテングダケ」ではないか! 毒キノコです。まだ傘を開いていません。
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黒戸山の巻道が終わり下りに入ります。
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約100mの下りです。もったいない。
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鞍部に到着。登山開始から4時間。ここから急登が、、、
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<はしご場>
現れました! 黒戸尾根のもうひとつの名物、「はしご場」!
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様々な形、長さ、勾配のハシゴが連続します。
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ハシゴのオンパレード!
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ハシゴを登り切ると水平道、これを繰り返します。
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水平ハシゴ、というか、手すりのない「橋」ですね。
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「不動岩」です。ここには「威力大聖不動」が祀られています。たしかに石柱の後ろにお不動様。
1816年(文化13年)、修験者の小尾権三郎(おびごんざぶろう)が三ヶ月かけて黒戸尾根からのルートを開き登頂を果たしました。権三郎は「威力不動明王」として祀られました。
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まだまだ続くハシゴ。
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ついに、垂直なハシゴ!
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垂直ハシゴを上から見下ろしました。梯子段が見えない! 傾斜角80度以上だそうです。
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ほぼ垂直なクサリ場も現れました。もろい花崗岩であるため角が丸くなっていてグリップしにくい。ここは鎖とロープに頼って登ります。(NHK 日本百名山「甲斐駒」でこのポイントを紹介したシーンで、そのように助言していました。)
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さすがの「日本三大急登」、七丈小屋までハードな登りが続きます。
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<七丈小屋>
登山開始から4時間50分、七丈小屋に着きました! 予定よりもかなり早く着いたので、荷物をおろして山頂を目指します。
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