甲斐駒ケ岳(かいこまがたけ)は、南アルプスの北端に位置する独立峰で、標高は2,967m。古くより信仰の対象となっており、神社の祠が点在する。黒戸尾根登山道は日本三大急登に数えられるハードなコース。日本百名山に選定されている。 |
行程
|
「黒戸尾根から甲斐駒ケ岳へ」写真集 その3
これまで遠くからその威容を眺めるだけだった憧れの甲斐駒ケ岳、はじめての挑戦です。それも難コースの黒戸尾根から。未明に竹宇登山口を出発し七丈小屋まで。翌日、山頂を目指す予定で登山開始します。(ヒデ君レポートです。Zaucats代筆。)
<七丈小屋に宿泊>
甲斐駒ケ岳の山頂を踏んだあと、下山し七丈小屋に宿泊しました。
長い黒戸尾根に1軒のみの山小屋ですので貴重な存在です。しかも登山口からの標準コースタイムは7時間弱、たいへん敷居の高い山小屋。
なお、今年はコロナ対応のため宿泊定員は8名のみ! 宿泊スペースはひとりひとり区切られていて、敷ふとんと枕はビニールで覆ってありました。寝具は持参したシュラフです。
夕食はカレーライス、付け合せが一皿、これに加えてソバが付きました。もちろんカレーはおかわり自由。食後に美味しいコーヒーがサービスで出て来ました。なお朝食はお弁当でした。
<ご来光を求めて八合目へ>
次の日の朝、月明かりのもと、ご来光に間に合うよう、4時半に小屋を出発します。ヘッドランプ装着OK。
空がうっすら明るくなってきました。
日の出前に八合目に着くことができました。
どのあたりから太陽が出てくるのかな。昨日見つけたスポットで待ちます。
5時30分、空がアカネ色に変わってきましたよ!
太陽が顔を出しました!
半分出ました。
昇った!
手前の木々に朝日があたり、映えてきました! すばらしい色彩。絶景ですね。こういう写真は額に入れて飾りたい!
絶景写真ギャラリー
<七丈小屋に戻る>
存分に絶景を楽しみましたので下山します。八ヶ岳を正面に見ながら降りていきます。
手前は黒戸山、雲海の向こうは奥秩父の山々でしょうか?
下りは紅葉を眺めながら歩く余裕。
ダケカンバの黄色い紅葉。
<七丈小屋>
6時45分、七丈小屋に戻ってきました。鳳凰の左肩に富士山が顔をのぞかせています。
ここで遅い朝ごはん。七丈小屋の朝食はお弁当で提供されます。
預けてあった荷物をピックアップして七丈小屋をあとにします。お世話になりました。7時15分、小屋を出発します。
<下山>
下りはいきなりはしご場。垂直はしごです。登りより下りの方が数倍慎重に。
登るときはじっくり眺める余裕はなかった剣。「威力不動尊」です。昭和五年に建立と刻まれています。
1816年(文化13年)、修験者の小尾権三郎(おびごんざぶろう)が三ヶ月かけて黒戸尾根からのルートを開き登頂を果たしました。権三郎は「威力不動明王」として祀られました。
そして再び水平はしご。慎重に、慎重に。
鞍部を通過し、黒戸山の巻道への登りに入ります。
小屋を出発してここまでちょうど1時間。どんどん下ります。
途中で見つけたカラスアゲハ、あるいはミヤマカラスアゲハかな?
刃渡りです。標高が下がってガスの中に入りました。
樹林帯に入ってから長いのです、
<下山>
登山口が近づいてきました。あと少し。
あと、ちょっと。
尾白川の吊橋を渡ります。
事故なく無事に下山できたことを報告、お参りしました。
着いた! 小屋を出発して4時間20分、駐車場に到着! お疲れ山!
|
Copyright (C) 2020 ZauCats, All Rights Reserved.