西穂高岳(にしほだかだけ)は、穂高連峰の南端の岩峰、新穂高温泉からロープウェイを利用すれば比較的楽にアプローチできるが、山頂までは10のピークを超えなければならない厳しいコース。 |
行程
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「西穂高岳」写真集 その2
昨年春にも登頂を試みた西穂高岳、前回は時間がなくてピラミッドピークまでで涙をのみました。今回は山頂を目指します。下山後、西穂山荘に一泊し、2日目はできれば焼岳にも足を伸ばしたい。(ヒデ君レポートです。Zaucats代筆。)
<新穂高ロープウェイを利用し山上駅へ>
初日は未明に新穂高ロープウェイに到着、「鍋平高原駐車場」に車を駐車し、第2ロープウェイの「しらかば平駅」からスタートです。駅舎の背後には笠ヶ岳が朝日を浴びて輝いています。
ロープウェイの窓から望む槍ヶ岳(左端の尖りピーク)、穂高の峰々。
幸運にもこの日は早朝7時発の臨時便があり、通常日よりも一時間早く登ることができました。ロープウェイは昨年秋にリニューアルしたので真新しいゴンドラです。
山上駅「西穂高口駅」の駅舎展望デッキより望む笠ヶ岳。快晴です!
焼岳。
そして目指す西穂高岳! 右端の稜線上に西穂山荘が見えます。
<登山開始>
まずは西穂山荘を目指して出発です。
登山口
西穂山荘への登り。前回登ったときは深い雪に覆われていました。冬用の赤い標識の文字は高すぎて読めません。雪が深くなるとちょうどよい高さなのです。
樹林の切れ目から目指す西穂高岳が見えました。
そして振り返れば笠ヶ岳。
徐々に勾配がきつくなります。小屋まであとひといき。
<西穂山荘>
西穂山荘に到着! 小屋の前には多くの登山者が集っています。今日は混みそうですね。
小屋周辺に広がる斜面にはたくさんの高山植物が咲き乱れます。紫色の花はトリカブト。
<丸山へ>
天候は良好、西穂を目指して山荘を出発します。
振り返ると、青空のもと、右に焼岳、左に霞沢岳、その間に上高地。乗鞍岳の山頂には雲がかかっていますね。
丸山までは緩やかな登り。
あっという間に丸山(2,452m)です。背景は笠ヶ岳。ここまでは一般観光客も登ることができるハイキングコースです。
<独標へ>
次に目指すのは独標です。雲が湧き始め、ちょっと心配。ピラミッドピーク(三角のピーク)から先はガスに覆われ始めています。
ガレ道は歩きにくくて疲れます。それにしてもたくさんの登山者ですね。
左に見える頂上部が平らなのが独標、さらに先の三角ピークがピラミッドピークです。
独標は眺める方角によって大きく形を変えます。南北から眺めるとこの形。横の広がった山頂です。ところが東西から、例えば上高地から眺めると尖った山頂です。
独標への最後の登り。クサリはありませんが、しっかり三点支持すれば問題なし。
独標・11峰(2,701m)に到着! ここから先のピークには番号が付けられています。西穂高岳を「1峰」とし、順に2峰、3峰と続き、ピラミッドピークは8峰、独標は11峰です。
今登ってきたルートを振り返ります。(下山時はガスでこの景色を見ることができなくなりました。写真を撮っておいてよかった!) 西穂山荘からここまでの全ルートを俯瞰できます。ここまで340mの標高アップ。
<ピラミッドピークへ>
次に目指すピークは三角形のピラミッドピーク、その手前に10峰、9峰。
10峰への登り。
10峰に到達。
10峰の下りは要注意!
9峰(左の小さな小さな岩のドーム)への登り。
9峰に到達!
9峰の下りはなかなか厳しい。細心の注意を払いながら3点支持で降りていきます。クサリなし!
8峰(ピラミッドピーク)へのガレた登り。
8峰に到達! すなわちピラミッドピークに到達です。
8峰までの登りルートを振り返りました。奥が独標、その手前の岩峰は10峰。飛騨側からガスが湧き上がり始めました。
行く手はガスで見えなくなってきました。西穂山頂(1峰)までは先は長い。
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