思い出の登山記「剱岳と裏剱 その1」

1979年8月6日-10日 撮影
Mount TSURUGI and URA-TSURUGI
in Japan Northern Alps - August 6-10, 1979
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剱岳(つるぎだけ)、標高2,999m、北アルプスの立山連峰に位置する。山塊すべてが険しい岩稜と雪渓からなり、日本アルプスにおいては峻険な山の一つ。「岩と雪の殿堂」とも呼ばれる。日本百名山に選定。

行程

主な目的地 雄山、剱岳、仙人池
日程 1979年8月6日-10日
メンバー Zaucats








「剱岳と裏剱」写真集 その1

日本を代表する「岩と雪の殿堂」剱岳、はじめての登山です。しかも単独行。これはその登山記です。登ったのは1979年、登山記を記すのは2020年、その間40年以上経過し、記憶もあやふや、写真も変色してしまっていますが、思い出せる限り思い出して、人生記録としてなんとかまとめました。


<第一日目、扇沢から黒部湖へ>

初日は、夜行が苦手なため昼間の列車で一日かけて登山口まで入りました。選んだのは黒部湖(黒部ダム)の西側湖畔道を30分ほど歩いたところにある「くろよんダム山荘」です。(2020年現在、「ロッジくろよん」と名称が変更されています。)

残念ながら宿の写真は撮りませんでしたが、黒部湖を眺める静かな静かなロッジでした。この日の宿泊者は私と年配女性の2名だけだったような。夕食時に「どうぞ」とザー菜を頂いたことを記憶しています。

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<第二日目、黒部湖から大観峰へ>

本日の行程です。
くろよんダム山荘(30分)黒部湖駅(ケーブルカー)黒部平駅(ロープウェイ)大観峰駅(バス)雷電駅(40分) 東一ノ越(1時間30分)一ノ越(1時間)雄山(1時間30分)内蔵助山荘
歩行時間は約5時間の予定です。

まず、黒部ダムまで戻り「黒部ケーブルカー」に乗車。「立山ロープウェイ」に乗るための時間待ちの間、「黒部平駅」(1828m)の屋上で記念撮影。うしろに見えるのは鹿島槍ヶ岳と五竜岳ですね。一般観光客は当時流行ったベルボトムの「パンタロン」を履いています(笑)。私の登山スタイルは当時の標準、ニッカーボッカーにハイソックスのスタイルです。

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屋上から本日のルートを眺めました。どんより曇っていますが、なんとか今日一日降らないでほしいものです。

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本日歩くルートの詳細です、まずロープウェイで「大観峰」まで、次にトンネル内を走るバスに乗り換えて「雷殿」へ(黄色い破線)。ここから歩行開始です(赤い破線)。

東一ノ越まではほぼ等高線沿いのトラバース。途中いくつかの雪渓を横断します。東一ノ越から一ノ越を経由して雄山までは稜線の裏側を歩きますので、ここから見えていませんが概ね稜線に近いところを歩きます。その後、大汝山、富士ノ折立を経由して真砂岳の直下「内蔵助山荘」までが今日のコースです。

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「大観峰駅」(2316m)に到着。屋上で再び記念撮影。立山が大きくなってきました。

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東一ノ越へ向かうトラバースコースが屋上からはっきり見て取れます。(2020年現在、このコースは崩落により閉鎖されています。) 稜線の鞍部が東一ノ越。ここに登る最後の部分はジグザグの急登です。なお、トラバース道の途中に下に向かうルートが分岐していますが、これはタンボ平を黒部平まで下るルート、3年後(1982年)にここを歩きました。

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この写真は2015年にトラバースルートを撮影したものです。崩落が発生したのは1998年、それ以降、この登山道は廃道となり歩く人もいなくなりましたので踏跡はほとんど見えなくなっていますが、ところどころ「かつてここにルートがあったんだなぁ。」と思わせる痕跡が見て取れます。

なお上の写真と比較して、季節は同じ8月上旬ですが、雪渓が小さく、また木々がウッソウと茂っていますね。これは地球温暖化によるものでしょうか。(それにしてもデジカメの解像度は素晴らしい。だれでも撮れてしまう、科学技術の勝利ですね。)

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<大観峰から東一ノ越、雄山、内蔵助山荘へ>

東一ノ越の稜線に到着です。強い向かい風のため髪はオールバック! 黒部湖、黒平駅が見えますね。頭上はガスに包まれ始めて薄暗くなってきました。

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一ノ越から雄山に登る途中の一枚。この日の写真はこれ以降ありません。おそらくガスに包まれ、内蔵助山荘まで急いだのでしょう。

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<第三日目、内蔵助山荘から見たご来光>

本日の行程です。
内蔵助山荘(1時間)別山(20分)剣御前小屋(1時間)剣山荘{40分)一服剱(1時間10分)前剱(50分)平蔵のコル(40分)剱岳山頂(30分)平蔵のコル(50分)前剱(50分)一服剱(30分)剣山荘
全行程の歩行予定時間は8時間20分の長丁場!

宿泊した内蔵助山荘は、真砂岳(2860m)の山頂から北東に伸びる尾根(真砂尾根)を少し下ったところにあります。夜明け前に小屋の前に出てカメラの三脚を設置、ご来光を待ちます。

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お! 鹿島槍ヶ岳の左裾が明るくなってきました。

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ご来光!

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こんな感じで撮影しました。うしろはモルゲンロートの富士ノ折立(2999m)。

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朝食を済ませ、さぁ、出発です。今日は剱岳の山頂を目指します。富士ノ折立の手前が内蔵助カール。大きな雪渓が見えます。これが「内蔵助氷河」、2018年に氷河として認定されました。

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剣御前までは稜線漫歩。真砂岳の稜線上から西を眺めました。大日岳です。標高が高いので大日岳が下の方に見えます。

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見下ろすと、左が室堂バスターミナル、右が地獄谷です。遠く、白山が見えています。

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次に進行方向を眺めます。稜線の先、右から順に別山北峰(2880m)、別山(2874m)、別山乗越。剣御前小屋も小さく見えていますね。

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別山に向かうルートの途中で、歩いてきた方向を振り返りました。右端のピークは富士ノ折立。その左手前のなだらかなピークが真砂岳(2861m)。宿泊した内蔵助山荘は稜線を左に向かって少し下ったところ。建物が見えます。手前は真砂沢カール。

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まもなく別山南峰(2874m)に到着。小休止です。今日は行程が長いので北峰まで行くのは省略しました。ここまでくると剱沢が姿を表します。さすがに雪が多い。正面に見えるのは「剣御前」(2777m)。

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そして剱岳の大展望! 今日はこれを目指します。右下がりの雪渓筋が4つ見えます。手前から武蔵(たけぞう)雪渓、名称不明の雪渓、平蔵谷雪渓(1982年登る)、長次郎谷雪渓。山頂から右に伸びる八ツ峰は険しい。明日はこの峰を裏側から眺める予定です。日本離れした荒々しい景観だそうです。

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立山・室堂をバックにセルフタイマーで撮影。雄山と龍王山の間に小さく尖った山が写っていますが笠ヶ岳でしょうか。そして右奥、浄土山のうしろに見えるのは薬師岳でしょう。

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望遠レンズで捉えました。やはり笠ヶ岳ですね。そのうしろは乗鞍岳でしょう。

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さて、先を急いでいたためか、ここから剣山荘に到着するまでの写真は残念ながらゼロ。いくら急いでいても、後々の思い出のためにも数分を惜しまずシャッターを切っておくべきですね。





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