梅雨空の「硫黄岳、赤岳、峰の松目」その1

<第一日目 硫黄岳へ>
2020年7月17日-19日 撮影
IOUDAKE, AKADAKE, MINENO-MATSUME
in Yatsugatake - July 17-19, 2020
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八ヶ岳(やつがたけ)、長野県と山梨県の県境に南北に横たわる連峰。最高峰の赤岳(2899m)、硫黄岳(2760m)、権現岳(2715m)、阿弥陀岳(2805m)を擁する南八ヶ岳と、天狗岳(2646m)、横岳(2480m)、蓼科山(2530m)を擁する北八ヶ岳からなる。なだらかな裾野には清里、蓼科などの観光避暑地が多い。

行程

主な目的地 硫黄岳、横岳、赤岳、峰の松目
日程 2020年7月17日-19日
メンバー Hidecat








梅雨空の「硫黄岳、赤岳、峰の松目」写真集 その1

小学生の時に登って以来の赤岳へ。梅雨の真っ只中ですが、山小屋2泊、久々のガッツリ登山です。昨年秋に登ったオーレン小屋から赤岩の頭を経由して硫黄岳の稜線に出て、硫黄岳山荘から赤岳を往復します。帰路は八ヶ岳八峰の一座である峰の松目を経由し下山しました。(ヒデ君レポートです。Zaucats代筆)


<桜平駐車場からオーレン小屋へ>

初日の行程は硫黄岳まで。昨秋と同じコース。桜平駐車場を出発しオーレン小屋へ、そこから赤岩の頭で稜線に出て硫黄岳に至ります。硫黄岳山荘に宿泊します。

梅雨シーズン中とあって桜平駐車場は空いていて、上の駐車場に車を停めることができましたので大幅に時間節約できました。

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日本列島は停滞前線による豪雨にみまわれ、各地で災害が発生してニュースを賑わしたのは数日前のこと、この橋は無事でした。

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このあたりも問題なし。

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夏沢鉱泉に到着。昨年秋にここを歩いたときは、道路表面が大雨によって流され、四駆すら通行できないほど荒れていていましたが、今回はすっかり修復されており、小屋まで車が入っていました。

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歩きやすい道です。霧が立ち込めています。

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オーレン小屋に到着。いつも賑わっている場所ですが、小屋の周囲は驚くほど静か。ひとっこ一人いません!

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<オーレン小屋から赤岩の頭へ>

オーレン小屋では小休止にとどめ、先を急ぎます。硫黄岳ヘは「赤岩の頭」経由で。昨年秋も同じコースで登りましたのでルートは記憶に新しい。

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登る途中にふと見つけた高山植物です。ゴゼンタチバナ(御前橘、Cornus canadens、ミズキ科ミズキ属)。淡い水色の花。

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うっそうとした樹林帯の中を登っていきます。

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良い雰囲気。かすんでいると遠近感がはっきりして、かつ幻想的な雰囲気もあって良いですね。

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「赤岩の頭」急坂手前のトラバースです。

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めずらしい黄色いスミレ。キバナノコマノツメ(黄花の駒の爪、Viola biflora、スミレ科)。

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コガネイチゴ(黄金苺、Rubus pedatus、バラ科キイチゴ属)。キバナノコマノツメと並んで咲いていました。花弁は4枚のものと5枚のものとがあります。このあと、真っ赤なイチゴの実ができます。

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マイヅルソウ(舞鶴草、Maianthemum dilatatum、スズラン亜科マイヅルソウ属)、花に焦点が合ってなくて不鮮明ですが、立ち上がった花茎にたくさんの花をつけています。

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稜線に出る直前に見つけました。ナナカマドの花かな? 黄色ですが。

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あと少し。

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ガスの中ですが「赤岩の頭」に到着です。残念ながら展望はありません。

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<赤岩の頭から硫黄岳へ>

赤岩の頭から硫黄岳山頂まではわずか、さっそく山頂に向かいます。

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稜線に出たところでいくつかの高山植物を見つけました。キバナシャクナゲ(黄花石楠花、Rhododendron aureum、ツツジ属シャクナゲ亜属)。先月、木曽駒の稜線上でも多く見かけました。

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硫黄岳はガスの中。数日前の豪雨で大量の水が流れたのでしょう。えぐられたような水流の跡が生々しい。

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黄色が鮮やかなミヤマダイコンソウ(深山大根草、Geum calthifolium var. nipponicum、バラ科ダイコンソウ属)。ミヤマキンバイとは葉の形が違います。

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ミヤマシオガマ(深山塩竈、Pedicularis apodochila、ゴマノハグサ科)ですね。梅雨時、まさに今が見どころです。

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山頂まであと一息。

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<硫黄岳山頂>

硫黄岳山頂に到着です! でもガスの中、、。

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避難小屋。もとは気象観測用の計測機器が置かれていた小屋で、避難小屋として再利用したのだそうです。

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ガスが少し晴れてきましたね。だだっ広い硫黄岳の山頂が全貌を表わし始めました。

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コマクサの群落です。奥のやや霞んでいる小さなピークは「赤岩の頭」。

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ガスが晴れ、すっかり明るくなりました。まっ平らな硫黄岳山頂は特異な山体です。

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鞍部にある硫黄岳山荘に向かいます。山荘まではケルンが導いてくれます。

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コマクサ(駒草、Dicentra peregrina、ケマンソウ亜科コマクサ属)。硫黄岳山頂周辺はコマクサの群生地です!

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<硫黄岳山荘>

硫黄岳山頂でゆっくりしていたので「硫黄岳山荘」に到着したのはお昼前です。到着したところで雨が降り始めました。ラッキー! なお、山荘にいた登山者はたった一人!

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早速ランチを注文しました。テーブルの中央にはアクリル板が設置!

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お昼はやはりカレーライス!

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今日は宿泊者も少なく個室が確保できました! 快適!

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夕食です。野菜と味噌汁がおいしい。食後のデザートとしてフルーツをのせたプリンが付きます。

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そしてこちらは翌朝の朝食です。

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食堂です。人と人が向かい合わせにならないように椅子の配置が考慮されています。なおトイレは水洗でウォッシュレット付きでした!

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