八ヶ岳(やつがたけ)、長野県と山梨県の県境に南北に横たわる連峰。最高峰の赤岳(2899m)、硫黄岳(2760m)、権現岳(2715m)、阿弥陀岳(2805m)を擁する南八ヶ岳と、天狗岳(2646m)、横岳(2480m)、蓼科山(2530m)を擁する北八ヶ岳からなる。なだらかな裾野には清里、蓼科などの観光避暑地が多い。 |
行程
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梅雨空の「硫黄岳、赤岳、峰の松目」写真集 その2
小学生の時に登って以来の赤岳へ。梅雨の真っ只中ですが、山小屋2泊の、久々のガッツリ登山です。昨年秋に登ったオーレン小屋から硫黄岳へのコースで稜線に出て、横岳経由で赤岳を往復します。帰路は八ヶ岳八峰の一座である峰の松目を経由しました。(ヒデ君レポートです。Zaucats代筆)
<硫黄岳山荘を出発>
2日目の行程は、硫黄岳山荘から赤岳の往復です。あいにくの曇り空、晴れてくれればいいが。
出発前、硫黄岳山荘から東の空を眺めました。どんより曇り。地表を覆う雲海と上層の雲と、2層の雲で覆われています。
山荘近くの「駒草神社」。
北の空を眺めると「赤岩の頭」の上に青空が見えました。期待できる! 左のピークは明日登る予定の「峰の松目」。なお赤岩の頭の真上に小さく槍ヶ岳が見えています!
岩の上にイワヒバリ。
峰の松目と駒草の群落。
なにはともあれ縦走開始。横岳に向かいます。
振り返って、硫黄岳と硫黄岳山荘。
<横岳への縦走路>
西側を見下ろすと深く切れ落ちています。ふもとの赤岳鉱泉から見上げると、この付近から横岳のあたりまでは切り立った絶壁に見えます。トンガリさんの後ろ、阿弥陀岳が雲に隠れて見えません。そのうしろに南アルプス、さらに遠く中央アルプス。
横岳です。徐々に岩場が現れてきましたね。横岳の山頂前後は左右が切り立った岩稜帯です。
だんだん足場が悪くなってきました。
ハシゴが現れました。
このあたりから本縦走コースのハイライトですね。
かなりのスリル感、注意ポイントです。
こんな稜線にも高山植物。ミヤマダイコンソウとミヤマシオガマ。
おそらくハナチダケサシ(花乳茸刺、Astilbe thunbergii var. formosa、ユキノシタ科チダケサシ属)。別名ミヤマチダケサシ。
無事、横岳を通過!
<横岳から赤岳へ>
引き続き赤岳を目指して縦走を続けます。向かう先はガスの中。
赤岳はすっぽり雲に覆われ、その雲は滝のように行者小屋(舌の赤い屋根)の方に流れ落ちています。雲の上には南アルプスの仙丈ヶ岳などが頭ののぞかせています。
三叉峰の手前ですがいやな雨が振り始めました。青空も見えているのに、、、。
三叉峰。霧のような雨がメガネに付いて見づらい。
「地蔵の頭」です。赤岳展望荘は目と鼻の先です!
ガスの中に赤岳展望荘が見えました。これで一安心。
赤岳展望荘に到着です。雨が止むまで小休止します。
<赤岳登頂>
雨がやんだので赤岳へのアタックを開始します。
雨に濡れた急登はきびしい。
うっすらと小屋が見えた!
赤岳北峰に到着。
コロナウィルス拡散防止のため、今シーズンは営業しない旨、掲示されています。
赤岳主峰に向かいます。
赤岳山頂(2,899m)! 残念ながら眺望ゼロです。本日はピークハンティングに甘んずることとします。
雨が心配なので、急いで下山します。
滑らないように注意しながら下ります。
<硫黄岳山荘に戻る>
赤岳展望荘まで下りたところで、なんと晴れてきたではありませんか!
ほんとに久しぶりの青空だったようで、スタッフの皆さん、小屋から外に出ておられました。
赤岳も姿を現しました!
行者小屋には虹がかかっています! 崖っぷちまで行って下を覗き込めばブロッケンが見えたのかもしれません。
赤岳展望荘でゆっくりしていると、突然ガスが湧いてきました。急いで硫黄岳山荘への帰路につきます。
地蔵の頭を過ぎたらガスの中。その後、本降りに。
雨の日のこういうルートはきびしい!
硫黄岳山荘に帰着。やれやれ。そして、しばらく休憩していたら、また青空が見えてきました。なんとまあ気まぐれな梅雨空。
赤岳展望荘にあと1時間長く休憩していれば、青空のもと、快適に戻れたのでしょうけど。結果論ですね(涙)。
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