「薬師寺・東塔修復中」

2016年2月13日 撮影
YAKUSHIJI TEMPLE, Nara - February 13, 2016
kyoto-sozoro.jpg

薬師寺(やくしじ)、法相宗、本尊は薬師三尊
「薬師寺は「法相宗[ほっそうしゅう]」の大本山です。680年、天武天皇により発願、697年、持統天皇によって本尊開眼、更に文武天皇の御代に至り、飛鳥の地において堂宇の完成を見ました。その後、平城遷都に伴い、718年、現在地に移されたものです。平成10年より世界遺産に登録されています。」(薬師寺公式HPから引用)
 ・場所 奈良市西ノ京町457
 ・TEL 0742-33-6001
 ・アクセス 近鉄「西ノ京駅」下車すぐ
 ・開門時間 8:30 -17:00
 ・拝観料 800円
 ・駐車場 南側にあり、500円

前回の薬師寺参拝は東塔の修復に入る前でした。久しぶりの訪問になります。東塔の修復はまさに佳境に入っているようです。

yakushiji41.jpg

拝観順路に従って東回廊を進みます。

yakushiji41.jpg

最初の拝観は「東院堂」です。薬師寺の中で東塔に次ぐ古い建物です。当初は養老年間(717-724)に建立されましたが火災により焼失、1285年に再建されました。

yakushiji41.jpg

屋根の頂部も軒も微妙に反っているのがわかるでしょうか。完全な直線はありません。古い建物はみんなそうですね。京町家も。

yakushiji41.jpg

国宝「聖観世音菩薩」がご本尊です。

yakushiji41.jpg

南の中門から金堂を眺めます。

yakushiji41.jpg

堂内で行なわれる法話は聞いて大変面白く、薬師寺の名物となっていますが、残念ながら本日は行なわれていませんでした。

yakushiji41.jpg

西塔です。

yakushiji41.jpg

東塔です。2019年に解体修理が完了する予定です。

yakushiji41.jpg

解体して発見された傷んだところの写真が掲示してありました。痛むとはいえ、1000年というタイムスパンでの話。「木」の寿命はたいへん長いものです。

yakushiji41.jpg

1300年前の釘。鉄は錆びて、最後は朽ちてなくなってしまいます。

yakushiji41.jpg

金堂の左に東塔。

yakushiji41.jpg

金堂の右に西塔です。

yakushiji41.jpg

そして現在建立中の「食堂(じきどう)」、2017年に完成の予定です。鉄骨作りですが木材でカバーし、極力当初の外観を再現するようです。完成後は400名収容する法要やイベントの会場とするそうです。

yakushiji41.jpg

薬師寺境内とは道路を挟んで、北側の玄奘三蔵院伽藍です。薬師寺は法相宗、玄奘三蔵はその祖です。ここには玄奘の頂骨が祀られています。

yakushiji41.jpg

1991年に完成した「玄奘三蔵院」です。

yakushiji41.jpg

玄奘三蔵は西遊記の三蔵法師。孫悟空のお話とは別に、インドまで旅をして仏教の教義を学んだのは史実です。その距離は実に3万km、17年かけての旅です。途方も無いですね。経典を中国まで持ち帰り、余生は経典の漢訳に費やしたそうです。あの有名な「般若心経」も玄奘が訳した経典のひとつです。

yakushiji41.jpg



Ads by Google



関連コンテンツ


Copyright (C) 2007 Zaucats, All Rights Reserved.

back-to-top.jpg
トップへ