京都は61年ぶりの大雪、このシャッターチャンスを逃してはならじ、と、大徳寺の塔頭・龍源院の名庭を見るため正月早々に訪問しました。
通路以外はすっぽり雪に覆われています。しかし、庫裏の屋根は南向きのためか溶けてしまっています。
丸い部分は苔で覆われていますので、これが白くなるとずいぶん雰囲気が変わります。また、周辺の屋根はもとが黒色、これも大きな違いですね。
この庭は「一枝坦(いっしだん)」と名付けられています。
いずれにせよ、この風景はめったに見られるものではありません。仮に雪が降ったとしても、通常はすぐに溶けてしまい、雪に覆われた瞬間を見るのは遠方からの観光客にとって大変むつかしいことなのです。
方丈の中央の間に祀られたご本尊「木造釈迦如来坐像」は重要文化財、また建物そのものも重要文化財です。
「開祖堂」は禅宗様で昭和になってからの建物です。
こちらは方丈北側の苔庭「龍吟庭(りょうぎんてい)」です。
屋根から溶け始めた雪がずり落ちて雪庇を形作っています。
開け放たれた広間。私の住んでいる地方でこんなことをしたら、掛け軸も額も風で吹き飛んでしまいます。年中、強い風が吹き荒れていますので。京都は盆地、たとえ雪が積もっても、風がないので寒くありませんね。
積雪の庭園を幸運にも眺めることができた龍源院でした。
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