雪にすっぽり覆われた大徳寺の塔頭「瑞宝園」を参拝しました。正月気分明けやらぬ1月4日ですので参拝者はほとんどありません。
かなりの積雪です。洛中では61年ぶりの大雪とか。屋根が少し白くなる程度の雪でしたら、これまで何度か経験しましたが、すべてが真っ白に覆われる雪は初めて。
通路に雪うさぎ。瑞峯院のお子さんが作られたのでしょうか。
ではさっそく名庭園を見学しましょう。
方丈前の庭園「独坐庭(どくざてい)」、重森三玲による作庭です。砂の上に描かれた深い砂の波が、そっくり雪の波になっています!
比較用に。この写真はちょうど1年前の1月に同じ位置から撮影したもの。光の当たり具合もほぼ同じです。
日も当たり始めて、風もないためかそれほど寒くありません。
逆方向からの独坐庭の眺め。
方丈の裏手「閑眠庭(かんみんてい)」です。こちらももちろん雪に覆われています。
屋根の降り積もった大量の雪がズルリズルリと滑り降りて雪庇を形作っています。
ひさしを下から覗くとこんな具合。しばらく眺めていたところ、私自身の発する赤外線に反応したためか、「ずどーーん」という大きな音とともに雪は落ちてしまいました。残念!
雪に覆われた京都、といえば真っ先に金閣寺が思い浮かびますが、あれは報道が作り上げた人造イメージですね。雪と神社仏閣、そして庭園。雪の京都は、どんな小さな寺院でもすばらしい。
|