伊那前岳(いなまえだけ)、標高2,883m。中央アルプス・木曽駒ケ岳の前衛に位置する。乗越浄土からは起伏のゆるやかな稜線伝いに短時間でアクセスでき、宝剣岳の絶景が望める。 |
行程
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「残雪の千畳敷から伊那前岳へ 」写真集 その2
以前から挑戦したいと思っていた残雪期の千畳敷カール(八丁坂)、ついに実現しました。しかしながら新型コロナによる県境をまたいだ移動の自粛があったため、実際に登ったのは移動自粛が解けた翌日、残雪がかなり溶け始めた6月20日です。
<残雪の千畳敷を出発>
乗越浄土に向けて登山開始です。その前に、駒ケ岳神社で安全祈願。
ここがスタートポイント。千畳敷の散策路を八丁坂分岐点まで進みます。
いきなり残雪をトラバース。
ほんの一週間前まではこのあたりすべて雪で覆われていたのですが、2日前の雨と気温上昇ですっかり融けてしまいました。大きな水たまりができています。
それにしてもピーカン! 宝剣ブルー、千畳敷ブルーです。
残雪歩き、涼しくて気持ちいいなぁ(笑)。
<残雪の八丁坂を登る>
乗越浄土への登山道と千畳敷遊歩道の分岐点に到着しました。さあ、ここから標高差250mの直登です。
乗越浄土まではほとんど雪上歩行となりますので、ここでアイゼンを装着します。フルアイゼンではなくチェーンスパイクです。
「さぁ、行くぞーー!」 と威勢よく出発したものの、ちょっと様子がおかしい。ザラメかき氷のように雪がゆるくてアイゼンが効きません。慎重に登らねば。
ところどころ雪がない夏道を登ります。
夏道と残雪を行ったり来たり。途中、雪上でルートを見失い、夏道に戻ろうとしたところ滑って転んでしまいました。そのままズルズルと滑落。ピッケルがないので止まらない! 10mほど滑ったところで下から登ってくる方に止めていただきました。助かったぁ(汗)。
黙々と、アイスアックスを両手に持って登坂訓練中の人(左)、約一名。
最後の残雪エリアで(最も勾配がきついところ)スコップでステップを作っている方がいらっしゃいました。登山者の安全確保のための作業ですが、宝剣山荘のご主人でしょうか、お疲れ様です。
残雪エリアを抜けました。アイゼンを外します。あとは夏道をひたすら。
乗越浄土はすぐそこ。
乗越浄土(標高2,858m)に到着! 出発してここまで80分もかかってしまいました(通常コースタイムは40分)。途中の撮影タイムが多すぎましたが、千畳敷の大絶景を楽しむことを目的で登っていますので、やむなしです(汗)。
<登る途中は絶景の連続>
八丁坂を半ば登ったあたりで。左のピークは「サギダルの頭」、極楽平から眺めると宝剣岳のように見えるので「ニセ宝剣」とも呼ばれます。
天に向かって尖る中央の岩は「オットセイ岩」。
乗越浄土に到着する直前、右にそびえる岩峰を下から眺めます。
乗越浄土に到着。振り返ると大絶景。千畳敷駅より下はガスに包まれています。
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