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【上高地】(かみこうち)、長野県、中部山岳国立公園にある景勝地。国の文化財に指定され入山期間は制限されている。槍穂高登山のベース。 |
行程
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山行記 二日目
<徳沢から屏風の耳へ>
「パノラマコース」第二日目です。今日は徳沢ロッヂを出発しパノラマコースに入ります。屏風のコルから屏風の耳へ。展望を楽しんだあと涸沢に向かいます。(Hide君レポート、Zaucats代筆)
徳沢ロッヂを朝7時、出発です。天候は残念ながら曇りです。
横尾経由で涸沢に向かう場合は梓川沿いの林道を進みますが、パノラマコースに向かうにはここで「新村橋」を渡ります。
新村橋を渡った先には前穂高岳の岩峰がそびえます。主峰(=I峰、ギザギザしている)から右に順に、II峰、III峰、、VIII峰まで、そして最下部が屏風岩です。全体で前穂高岳北尾根を形成しています。これをふもとから眺めることができるのは徳沢エリア(裏から)と涸沢エリア(表から)のみ。絶景です!
橋を渡って少し進むと分岐がありますが、右の道路は「治山林道」です。パノラマコースは左に進みます。
始めのうちは勾配の緩やかな「奥又白谷」の登りです。紅葉が進み、色鮮やかな登山道を登っていきます。
倒木がありますね。涸沢の向かうほとんどの登山者は屏風岩を左に眺めながら横尾谷のコースから登ります。パノラマコースは利用する人も少なく、それなりに荒れています。
紅葉が色鮮やかですね。
登山道わきの紫色の高山植物、ハクサンフウロですね。葉の一部が真っ赤に紅葉しています。花と紅葉が同時なんて地球温暖化の影響でしょうか。
これはなんの木? 登山開始から約1時間、このあたりから傾斜が急になってきます。
この付近「奥又白谷河原」と呼ばれています。パノラマコースと奥又白池に向かう「中畠新道」の分岐が見えてきました。広い平らな緑地帯の向こう、露岩の沢は「松高ルンゼ」と呼ばれ、岩登りルートで明神岳に繋がります。パノラマコースは、沢の入り口にある巨岩の前を右に進みます。
分岐点の目印です。右がパノラマコース、左が徳沢、奥に進めば(白いバツ印)奥又白池への「中畠新道」です。
さあ、先に進みましょう。
白いペンキや赤いリボンがコースの目印です。
うしろを振り返りました。明神の峰々ですね。
ガレ沢をトラバース。
ガレ沢を見下ろしました。紅葉が素晴らしい!
出発して2時間30分、やっと「屏風のコル」が見えました。
振り返ると梓川が見下ろせました。徳沢園や新村橋がかすかに見えています。
では「屏風の耳」に登りましょう。
「屏風の耳」です。涸沢カールが見渡せます!
<屏風の耳からの眺望>
左のなだらかなピークが「屏風の頭」、ケルンが建っていますね。登山者も一人見えます。右のゴツゴツしたピークが「屏風の耳」です。右うしろは常念岳。
槍ヶ岳を中心に。左は南岳、そして大キレット。正面の沢は「本沢」、上部は「右俣のカール」で、横尾尾根(右)と南岳から伸びる尾根の間を広くえぐっています。。
左から、奥穂高岳右、唐沢岳、そして北穂高岳。
左は前穂高岳。手前に伸びる尾根は「北尾根」です。上高地側から見ることのできない荒々しい稜線ですね。吊尾根を挟んで奥穂高岳と涸沢岳です。
涸沢のズームです。紅葉は登山道に沿って少しだけ残っています。なんと驚くべきことに、涸沢名物のテントがほとんどありません。数日前の台風の影響でJRおよび中央道が遮断されているため、関東地方からの登山者が皆無だからです。
目を南に転じます。足元を流れる梓川。そして彼方に見えるのは、左端が富士山、つづいて南アルプスの峰々。右端は中央アルプス。
雄大な展望を前に、徳沢ロッヂで用意してもらったお弁当を「いただきまーす!」
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