2013年、夏越の祓の茅の輪くぐり。最初にお参りしたのは護王神社。烏丸通を京都御苑のなかほどを北上すると道路から門を通して正面に見えますね。
護王神社で授与された茅の輪です。
ここで、茅の輪の由来のお話を少し。神代の頃、スサノオノミコトが旅行中、一夜の宿を蘇民将来・巨旦将来の兄弟にお願いしたところ、弟の巨旦将来は裕福であるにもかかわらず断った。(写真は次に訪問した白峯神宮)
一方、蘇民将来は貧しいながらも精一杯もてなした。スサノオノミコトは数年後に蘇民将来の家を訪れ、「世の中に疫病が流行ったとき、腰に茅の輪を下げておけば災から免れるであろう。」と教えた。教えを守った蘇民将来の一族だけは疫病から逃れることが出来た、というお話です。
白峯神社で授与された水無月。
最後に訪問したのは文子天満宮。「夏越の大祓」神事が執り行われ、参加しました。
文子天満宮では茅の輪くぐりは行いません。というか、茅の輪は鳥居に取り付けられているので、ぐるっと回れないため茅の輪くぐりが出来ないのです。
「人形(ひとがた)の焼納」です。
参加者は全員、玉串を奉納します。
お待ちかね、最後には水無月の接待。夏越の祓と水無月は切っても切れない関係。かつて、氷室に保存された氷を宮中では夏に口にすることができました。これにより「夏痩せ」を防ぐと信じられていました。一方、庶民は貴重な氷を口にすることはできません。代わりに、氷をかたどった菓子を作り、夏の菓子としました。これが水無月です。上の小豆は悪魔祓いを意味があるそうです。
文子天満宮、宮司さんの手作り茅の輪です。ラッキーにも頂くことが出来ました。(2013年は事情あって、zaucatsは京の夏越の祓に参加出来ませんでした。この記事に使用した写真は姉夫婦の提供によるものです。)
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