世界遺産の龍安寺、金閣寺や清水寺に並ぶ、海外の観光客や修学旅行生に人気スポットです。睡蓮見物を目標に出かけたこの日も、多くの観光客が詰めかけていました。
睡蓮の花は少し早かったようです。それでも広い池のあちこちで赤や白い睡蓮が湖面を飾っていました。
もっと近くで見ようと、鏡容池に張り出した出島にむかいました。以前は島から間近に睡蓮の花を見学できた記憶があったのですが、島の周囲を草木が覆っていて、湖面を見ることが出来ませんでした。しかたなく出島に渡る通路の途中から望遠撮影です。
さて、せっかくですから石庭を見ておきましょう。
案の定、庭に面した縁側は観光客で埋まっています。龍安寺にシーズンオフはないのですねぇ。さて、庭園を眺める修学旅行生をよく観察していると、最大の関心事は、石庭の石がすべて一度に見えるポイント探しのようです。やれやれ。
いちおう、すべての石をアップ写真でご紹介しますね。石は5群あって、写真は左から順に。ここには4つの石が写っていますが、すぐ右手前に小さな石がもうひとつあり、第1群は5個です。ここに最大の石が用いられています
塀に近い奥に2個。
庭の右側には3群。
最も右側の第5群、3個です。これほど有名な寺院の庭でありながら、この庭の作庭者はわかっていません。また庭の意味するところも不明です。「虎の子渡し」説や「七五三」説がありますが。
方丈を出て池を周回します。ミドリが濃くなってきましたね。
池の対岸からの眺め。
鮮やかなヤマブキ色の花。
拝観入口にあった注意書きです。宮内庁が管轄する天皇陵の注意文に似ていますが、注意の内容が若干異なります。生物植物を採らないように、という最初の二文は宮内庁と同じ趣旨ですが、三つ目が面白い。「荷車ヲ通行セシムルコト」を禁止ス。明治時代は荷車を引いて参拝する人があったのでしょうか。
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