唐松岳(からまつだけ)、標高2,696m、北アルプス、後立山連峰の中央に位置する。八方尾根から容易にアクセスでき初心者に人気。日本三百名山。 |
行程
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登山記 一日目
唐松岳に登頂し360度の景観を満喫。下山後、引き続き五竜山荘に向けて稜線を縦走します。(ひで君レポート、zaucats代筆)
<唐松岳に登る>
唐松岳への登頂を開始します。とはいえ、山頂はすぐそこに。
青、緑、白!
<唐松岳山頂からの眺め>
15分程で難なく唐松岳山頂(2,696m)に。剱岳をバックに記念撮影。
ここまで登ってきた八方尾根と唐松岳頂上山荘を振り返りました。稜線上にはものすごく大勢の登山者、列を成していますね。小屋の右に見えるピークは「牛首」、五竜岳に向かうルートです。岩場をトラバースします。
五竜岳(左)と薬師岳、立山などの山並。
堂々たる五龍岳。山頂の左に小さく中央アルプスと南アルプス。山頂の右に槍ヶ岳と奥穂高岳が頭をのぞかせています。
不帰ノ嶮は直下すぎて見えません。見下ろすと白い稜線(天狗の尾根)が白馬岳に向かって続いています。天狗の尾根を登ったところが天狗の頭。そこから先に天狗平と天狗山荘があります(天狗の頭に隠れて見えていません)。白い三角が白馬三山。とはいえ全容が見えているのは白馬鑓ヶ岳のみ、杓子岳と白馬岳は頭の先のみ見えています。
八ヶ岳、富士山、南アルプス方面のながめをズームで。
唐松沢を見下ろします。2019年10月、唐松沢の雪渓は氷河であることが確認されました。国内で7ヶ所目の氷河です。新潟大学などの調査団によって確認されました! 最も厚いところで35mあるそうです。なお、唐松沢の右尾根は、さきほど登ってきた八方尾根。かなたに新潟県の山々が遠望できます。
<唐松岳から五竜岳へ縦走>
唐松岳頂上山荘に戻り、あらためて五竜岳に向けて出発です。
終日賑わう唐松岳頂上山荘。収容人数350名の大きな山小屋です。何度か宿泊したことがありますが、いつも混んでましたね。
さあ、出発。
ローカルピークの牛首を黒部側に巻くと岩稜の連続。クサリバが続きます。唐松-五竜の縦走時に注意が必要なポイントの一つ。
通過しました!
と思ったら、もう少し続いていました(汗)。
40分ほどで岩場を通過。稜線漫歩道に入りました。景色を眺めながらのんびり。
快適! 快適!
唐松岳から西に伸びる稜線の中腹に、祖母谷温泉から餓鬼山を経由して唐松岳に至る登山路(ほとんど歩く人はいないそうです)が見えています。そのルートを地図で確認したところ、唐松岳と餓鬼山の中間鞍部に「大黒鉱山跡」を見つけました。こんな秘境に鉱山? 興味が湧いて少し調べてみました。
かつて、唐松岳から黒部川に下る途中の餓鬼谷に「大黒鉱山」がありました。1907年から1918年まで銅を採掘、坑口近くに作られた精錬所で精錬し、現在の唐松小屋がある峠まで荷揚げし、八方尾根を下って白馬村まで運んでいたそうです。鉱山を立ち上げ中、厳冬期に発生した惨事など、ネットに掲載された100年以上前の鉱山の話を興味深く読ませていただきました。
(大黒鉱山があったと思われる餓鬼谷)
起伏はありますが、歩いていて気持ちの良い見晴らし抜群の稜線が続きます。
あと二山超えれば五竜山荘。手前は大黒岳(2,393m)、向こうは白岳(2,541m)。
白岳は黒部側を巻きます。前を行く人達は重装備、八峰キレットを超えて鹿島槍に向かうのかな?
遠見尾根の突端「白岳」を越えると五竜山荘です。唐松小屋を出発して2時間15分程で到着しました。ほぼコースタイムですね。
4時過ぎると五竜山荘はガスの中。小屋周りは遅れて到着した人たちでごった返していました。小屋着は3時前が原則ですが。この日は布団一枚に二人、という、かなりすし詰め状態となりました。
五竜山荘の夕食です。小屋に早く到着したので、早い番で夕食をいただけました。カレーライスにフルーツと味噌汁。シンプルですがカレーライスは疲れた体に食欲を湧き出させます。
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