京都・嵯峨野の西には小倉山があり、いにしえより山の麓には貴族の別邸などが設けられた閑静なエリアでした。そのゆかりもあって現在多くの仏閣が残り、嵯峨・嵐山の主要な観光スポットです。ここでは小倉山の麓を南から北に巡る散策路をご紹介します。出発点は「大河内山荘庭園」です。
かつての名優・大河内伝次郎が建てた広大な別邸で、春夏秋冬、庭園の変化を楽しむことが出来ます。拝観所要時間は1時間ほど。(写真撮影 2010.11)
ところでは「竹林の道」の終端、野宮神社あるいは天龍寺から歩いてきた観光客でいっぱいです。
大河内山荘前から北に向かいます。ウッソウとした竹林に挟まれた下り坂。(写真撮影 2014.11)
途中、山陰本線やトロッコ列車の線路を右に見下ろしながら下るとすぐに開(ひら)けたエリアに「トロッコ列車の嵐山駅」があり、土産物を買う多くの観光客を眺めながら真っ直ぐ進むと、、、
大きな池「小倉池」が現れます。散策ルートは池の右手ですが、ここはちょっと寄り道、左に進んで「御髪神社」に向かいます。 (写真撮影 2014.11)
こちらは髪にゆかりの神社、髪の毛に関する様々な願い事を叶えていただける珍しい神社。また、運が良ければ神社の飼い猫さんたちに会うことができるかも。拝観所要時間は15分。
池の上に覆いかぶさる美しい紅葉を眺めながら、、、
池に沿った散策路を北に向かいましょう。
途中に「アイトワ人形ギャラリー」があります。コースから見える位置に可愛い人形(制作 森小夜子さん)が飾られることもありますので見つけてみて下さい。カフェを併設していますので人形を眺めながら休憩するのもよし。(なお、アイトワの道路向かいにあるカフェはネット上でも評判が悪いようですので要注意)
「常寂光寺」の門前に到着しました。こちらはこのコースの最重要スポットですので入って拝観しましょう。
「常寂光寺」は広いので拝観時間は余裕を見て1時間ほど。(写真撮影 2010.11)
「常寂光寺」を出発し、次は「落柿舎」に向かいます。コースは小倉山(うしろの山)の山裾をめぐります。途中で左折すると畑沿いの開けた道。それにしても紅葉はきれい。このコースのベストシーズンは11月末ですね。 (写真撮影 2014.11)
コースを右に寄り道「落柿舎」です。拝観所要時間は20分。(写真撮影 2009.11)
コースの途中にある「去来の墓」を見つけて下さい。(写真撮影 2009.11)
「二尊院」です。小倉山エリアではもっとも大きな寺院ですので拝観しましょう。モミジもご本尊も見応えがあります。拝観所要時間は30分。 (写真撮影 2014.11)
門をくぐると拝観受付、その向こうは有名な紅葉の参道の参道です。 (写真撮影 2014.11)
「二尊院」から「祇王寺」に向かいます。鳥居本と祇王寺の分岐がありますが、左に進むと祇王寺(+滝口寺)です。石畳の緩やかな坂道を登っていくと観光客はめっきり減って静かなゾーン。(写真撮影 2011.6)
コースのゴールに近づいてきました。右手に「檀林寺」、もし時間的に余裕があれば拝観して下さい。庭園は良く手入れされています。また、宝物館には骨董ファンにはたまらない、様々な古い品々が展示されています。拝観所要時間は30分。 (写真撮影 2011.6)
最終目的地「祇王寺」に到着です。静かな苔の庭園でのんびりして、本日の疲れを癒やして下さい。拝観所要時間は30分。 (写真撮影 2011.6)
楽に歩くヒント> 今回は南から北に向かって歩きましたが、観光タクシーの運転手さんから伺ったラクをする方法をご紹介。JR嵐山駅に着いたらまずタクシーで祇王寺まで(あるいは鳥居本まで)行きます。そこからスタート。こうすれば南に向かって歩くことになるのでやや下り坂で楽なんだそうです。
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