爺ヶ岳(じいがたけ)、標高2,670m、北アルプス、後立山連峰の南に位置し3峰からなる。良く整備された柏原新道は人気の登山ルート。 |
行程
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登山記 初日
<冷池山荘から鹿島槍へ>
さて、今日の宿として事前予約してある冷池山荘に入って大休止です。当初の予定ではこの小屋までが一日目の行程でしたが、停滞前線もあり明日の天候がどうなるかわからない。比較的早めに爺が岳を踏破できたこともあり、今日中に鹿島槍を往復することにしました。重い荷物を小屋に預け、身軽になってさあ出発。(ひで君レポート、zaucats代筆)
冷池山荘から10分ほど鹿島槍に向かって進んだところにテント場があります。歩いてきた爺ヶ岳の方向を眺めると3つの山頂が連なり、稜線は右に向かって(西に向かって)伸びていることがわかります。後立山連峰は日本海から立ち上がり真っ直ぐ南下しますが、爺ヶ岳で西に直角に折れ曲がるのです。
相変わらず東側から雲が湧いていますね。鹿島槍を往復する間だけでも天候が持ってくれることを祈ります。
最初は布引山への登りです。
徐々に大きくなる布引山。
あと少し。東側と西側はまるで異なる世界、非対称山稜です。東はガス湧く絶壁、西は快晴でなだらかなハイマツ帯。
布引山の山頂(2,683m)です。広々とした山頂は赤茶けたガレです。
次に目指す鹿島槍ヶ岳南峰。思ったよりもなだらかな登山路です。
岩場もなく歩きやすい稜線です。鹿島槍ヶ岳は五竜や八方あたりから遠望すると「岩稜の険しい山」というイメージですが、稜線経由で登頂すれば天空漫歩のラクラクなトレッキング気分で登れる山なんですね。
ほどなく山頂に到着です。冷池山荘を出発して1時間45分ほど。鹿島槍の稜線から山頂にかけて赤茶けた岩が細かく砕けたガレ状態です。冷乗越から東に伸びる尾根の名称「赤岩尾根」の由来になっています。なお地質資料によりますと最長付近は「金沢花崗岩」と呼ばれる岩石だそうですが。
南峰から北峰を眺めました。
<鹿島槍 山頂からの眺め>
北峰から北に伸びる「八峰(はちみね)」は急峻な岩稜の上り下りが続く難所です。五竜岳に至ります。似た名前で剣岳北尾根の「八ツ峰(やつみね)」がありますが、カタカナ「ツ」が入ります。なお「大キレット」、「不帰ノ嶮(かえらずのけん)」、「八峰キレット」は日本三大キレットと呼ばれています。
南峰から眺めた北峰(右端のピーク)と八峰キレット。北峰からいっきに500m下った鞍部が八峰キレット、空中はしごがあるそうです。
八峰キレットをさらにズームしました。すごいところに「キレット小屋」が建っています。こんなところにどうやって建設したんでしょうね。
山頂から眺めた立山・剣。
北に向かってズーム。遠く、白馬岳(2,932m)が白く見えます。その左の三角の山は旭岳(2,867m)。手前のピークは五竜岳(2,814m)。唐松岳は隠れて見えません。
北に向かってさらにズーム。白馬三山が明瞭に望めます。白馬岳と白馬鑓ヶ岳(2,903m)。杓子岳は隠れて見えていません。
<鹿島槍から下山 冷池山荘へ>
稜線の上までガスが立ちのぼって来ましたので冷池山荘に戻ることにします。
下山の途中、ライチョウに遭遇しましたが、詳しくは「その5」で。
稜線の東側はガスの中。
山荘の少し手前に小さな池があります。これが「冷池」かな?
山荘に到着。冷池山荘から鹿島槍ヶ岳南峰の往復に要した時間は3時間45分(山頂での休憩時間40分を含む)ほどでした。
今日は、扇沢を出発して爺ヶ岳から鹿島槍の往復まで少し無理をして歩きました。総歩行時間は7時間30分、疲れました。。。冷池山荘の夕食です。
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