爺ヶ岳(じいがたけ)、標高2,670m、北アルプス、後立山連峰の南に位置し3峰からなる。良く整備された柏原新道は人気の登山ルート。 |
行程
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登山記 二日目
爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳 登山の第二日目です。今日は冷池山荘から爺ヶ岳を越え、柏原新道を経て扇沢に下山します。(ひで君レポート、zaucats代筆)
<冷池山荘から爺ヶ岳へ>
小屋を出るときの鹿島槍。空は高い雲に覆われていますが、東の空は日の出の朝日で赤らんでいます。昨日はガスが湧き上がって南峰と北峰を同時に見ることが出来ませんでしたが、今日は鹿島槍の全容が見えています。さあ、出発!
西を眺めると青空も見えています。立山剣もバッチリ。今日の天気は大丈夫そうですね。
爺ヶ岳北峰を登り始めたところからの鹿島槍ヶ岳です。
下界は雲海で覆われています。雲が流れて青空が広がりつつありますね。
剣に向かってまっすぐ流れていく沢は「棒小屋沢」ですね。黒部峡谷の下ノ廊下に合流します。合流地点は有名な「十字峡」です。剣沢からの流れ、爺ヶ岳からの流れ、黒部ダムからの流れ、以上の3つの流れが合流し日本海に流れていきます。
進行方向の眺め。手前から爺ヶ岳北峰、中峰です。
北峰と中峰の間にある台形状のローカルピークの稜線を行く登山者たち。昨日はほとんど誰も登っていませんでしたが今日は大勢!
<爺ヶ岳からの展望>
中岳山頂からの眺望です。
まず南を眺めると、手前に蓮華岳と針ノ木岳が横たわっています。蓮華岳の左奥には槍ヶ岳と穂高連峰。さらに左の遥か彼方には中央アルプスも見えています。
穂高連峰の付近をズームしてみます。大天井岳や常念岳、そして中央アルプスの山並みも見えます。
穂高と槍ヶ岳をさらにズーム。左から前穂高岳、奥穂高岳、そして槍ヶ岳。
南南東の方角を眺めると、遠く南アルプスが見えています。
南アルプスをズーム。北岳や甲斐駒ケ岳などの名峰が望めました。
南西の眺め。立山と剣岳。手前の稜線上にオレンジ屋根の種池山荘。
剱岳の右側をズームして見ます。日本海のうえに浮かぶのは、なんと! 佐渡ヶ島と能登半島の先端部分。
続いて南西の方角。おや、赤沢岳と針ノ木岳の鞍部、薬師岳に朝日が当たり始めていますね。
朝日に照らされる名峰・薬師岳(中央 2,926m)を明瞭に捉えることが出来ました。右は北薬師岳(2,900m)です。広大なカールがみっつ見えますね。日本百名山の一つ、威風堂々としていますね。西銀座ダイヤモンドコースの起点である折立が最寄りの登山口です。
針ノ木岳の左鞍部、針ノ木峠の上、赤牛岳(2,864m 右端のピーク)をズームしました。こちらはまだ朝日が当たっていません。南に延びる稜線は見晴らし良さそう。赤牛岳は北アルプスでもかなりの辺境、黒部湖から8時間のところです。だからでしょうか、日本二百名山に選ばれています。
こちらは穂高・槍を大ズームで。
爺ヶ岳北峰から種池山荘に下ります。
7時を回ったところで立山・剣にも朝日が当たってきました! 美しい!
剱岳のズームです。
<柏原新道を下山>
種池山荘です。写真を撮りながらゆっくりペースだったので冷池山荘を発ってからここまでジャスト2時間です。
30分ほど下ったところが「富士見坂」、さあ、富士山、見えるかな?
目を凝らすと、見えました、見えました! 山頂がレンズ雲に覆われていますが富士山です。南アルプスの山並みの左側に小さく見えました。
こんな珍客も。登山中も出会ったニホンザルです。
あと一息! 針ノ木岳の展望が開けてきました。
扇沢ターミナルも見えてきました。種池山荘から1時間50分ほどの場所です。
やっと出発点に戻ってきました! 扇沢です。
柏原新道登山口に到着です。冷池山荘を早めに出発したので10時ジャストに到着することが出来ました。歩行時間(休憩を含めて)は4時間20分ほど。雲の多い天気でしたが、途中青空も現れ、剱岳や薬師岳のモルゲンロートも見ることが出来ました。雨に出会うこともなく幸運にも恵まれた、良い山行だったと思います。
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