月鉾(つきほこ):下京区四条通室町西入月鉾町。伊弉諾尊が黄泉の国から戻り、禊祓いをしたとき、左眼を洗って天照大神、右眼を洗って月読尊、鼻を洗って素戔鳴尊を生んだ。月鉾は、この月読尊に由来します。
見送は皆川月華作「黎明図」
鉾のてっぺんには三日月。
占出山(うらでやま):中京区錦小路通室町東入占出山町。神宮皇后が戦勝を占うため肥前の川で鮎を釣ったという伝説がテーマ。
胴掛は「天橋立」
芦刈山(あしかりやま):下京区綾小路通西洞院西入芦刈山町。世阿弥作と言われる謡曲「芦刈」に基づき、《故あって妻と離ればなれになった男が難波の浦で芦を刈る姿》を現しています。謡曲の筋書きは、この夫婦が3年ぶりに再会を果たして、和歌を詠み合い、相携えてめでたく都に戻るというものです。(公式HPから引用)
尾形光琳の原画による「燕子花図」です。
山口華楊の原画による「鶴図」です。
保昌山(ほうしょうやま):「花盗人山」とも呼びます。下京区東洞院通松原上ル燈籠町。平井保昌(ひらいやすまさ)が恋した和泉式部から御所の紫宸殿前の紅梅を取ってきて欲しいとたのまれ、枝を入手したものの北面節により矢を射られ、ほうほうのていで逃げ帰った、という話がテーマ。こおのお守りは縁結びの御利益があります。
保昌が紅梅を携えていますね。
胴掛は「巨霊人と白鳳図」です。
見送は「寿星図」です。
こちらは宵山で購入することが出来る「縁結びのお守り」と「縁結びの京うちわ」
放下鉾(ほうかほこ):中京区新町通四条上小結棚町。真木の中ほど「天王座」に放下僧(ほうげそう)の像を祀ります。
稚児人形は三光丸(さんこうまる)と命名されています。1929年より前は生稚児が乗っていたそうです。
見送は皆川泰蔵作。麻にロウ染め「バグダッド」です。
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