京都日めくり・絶景ウェブログ Daily
「京都人の密かな愉しみ Blue 修行中・祝う春」ロケ地の紹介
2018年4月15日
"Le Charmes discret des gens de Kyoto, Blue" The Scenes filmed on location in Kyoto, Spring 2018 |
いつも楽しみにして観ている NHK「京都人の密かな愉しみ」は第2シーズンに入り、京都の伝統文化や工芸などを修行中の5名の若者がテーマですが、この第2回目、Blue 修行中「祝う春」が4月14日に放映されました。そのストーリーはもちろんのこと、間に挟んで紹介される各地のシーンは普段歩いている場所ばかりなので親しみがわきます。京都通な方のみが知っているような場所もありますのでご紹介したいと思います。
オープニングのシーンで現れるこの光景、そう先日見つけたばかりの絶景、そしてあまりにも英国的な風景は大覚寺の大沢池、名古曽の滝跡に向かうルートで観られる景色です。大覚寺は桜で有名ですが梅林もあることはあまり知られていません。そう、今回の「祝う春」は梅花がテーマであることを予感させます。
じつはこの位置の左側が広大な梅林になっていて、物語の後半に、庭師見習いのケントと陶芸家見習いの釉子が梅花を観察するシーンに使われます。3月末に伺ったときはすでに梅は終わっていて桜が満開でした。
続いて現れる寺院は「厭離庵(えんりあん)」、庭木の根本に堆肥を埋めるシーンです。二尊院の近くにあって非公開ですが紅葉のシーズンは期間限定で公開されます。
続いてのシーンは京都の節分の紹介です。最初に花街で節分の夜に行われるイベント、「節分お化け」の様子。宮川町の芸妓さんおふたり(雪女:とし夏菜さん、ダルメシアン:とし真菜さん)が、このお化け衣装のままインタビューを受けていましたね。実は私、同じ日に宮川町を訪問していたのです。偶然捉えたお二人の姿。
こちらのお化けさんも登場しましたね。皆さん、歩くのが早くてカメラで追いかけるのは大変でした。
次の紹介されるのが京都の節分。「四方参り(よもまいり)」といって、都の四方を守護する神社仏閣をお参りします。2月3日前後に様々な祭事が行われ多くの京都人が参拝します。北東を守るのは吉田神社。方相氏が登場する追儺式が紹介されました。
南東は八坂神社、実は八坂神社の節分会にはまだ参加したことがなくてご紹介できる写真がないのでスキップ。次に南西は壬生寺。厄除けに納める炮烙(ほうらく)と壬生大狂言が紹介されました。後家さんと鬼による無言の狂言は滑稽でもあり見ごたえがありましたよ。
北西は北野天満宮です。吉田神社を追われた鬼たちは八坂神社、壬生寺を経由して北野天満宮にたどり着きます。鬼はここに閉じ込められて
次のシーンは農家見習いの松陰鋭二が暮らす大原に移ります。2月9日、大原三千院では大原の大根を使った「初午大根焚き(はつうまだいこだき)」が行われ参拝者に振る舞われます。
京都一の梅の名所である北野天満宮と梅花祭が次のシーンですが、あまりにも有名なのでスキップしますね。
続いて、3月3日の「下鴨神社の流し雛」が紹介されましたね。十二単をまとったお雛様とお内裏様が御手洗川に雛人形を流して厄除けと健やかな成長を祈ります。
ストーリーは後半に入り、ケントの母が営むBarで5人は「十三詣り」の思い出話で盛り上がります。京都では七五三よりも十三詣りのほうがポピュラーのようで、皆さん嵐山の虚空蔵法輪寺にお参りします。お参りしたあと、渡月橋を渡る時にうしろを振り返ってはならない、という慣習をおもしろおかしく脚色してありましたね。
ストーリーの終盤、釉子が製作した梅花がモチーフの花器。これが展示されているのは随心院ですね。そして「はねず祭り」。
そしてエンディングは平野神社に春の訪れを伝える中門左手前の枝垂れ桜は「魁の桜」でした。
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